長峰集落概要

世帯数 217世帯  人口450人(令和元年11月末日)

・長峰(ながみね)区は屋久島の北東部に位置し、北は女川、南は落川に接し、山側には愛子岳やムカエ岳を、海側には種子島南 種子を望む。愛子岳の麓に広がるなだらかな丘陵地である。
・長峰区は昭和28年、国の直営農林省指定の開拓地として選出され、当初40戸の入植者によって拓かれた集落である。
・昭和28年に上屋久村小瀬田区から分区した比較的新しい集落である。
・その後、昭和31年までに173戸の入植が完了。最盛期は昭和35年の国勢調査によると165戸789人が居住している。
・長峰区にも縄文期の土器や石器類がいくつか出土しているが、詳しい調査が行われておらず、工事等で破壊されているので具体 的な詳細は明らかになっていない。
・小瀬田区には「安房の供養石村(春田海岸付近)にいた人々が津波や大洪水に見舞われ、長峰区の供養石(長峰神社周辺)に移っ たのち、伝染病が大流行したため小瀬田に移住した。」という話が残っている。
・昔の産業は樟脳たき、タングステン鉱山、黒糖用サトウキビ生産、澱粉用から芋生産、トビウオ漁(小瀬田港)であったが、現 在はいずれも行われていない。
・集落内には屋久島空港、ドラッグストア2店、ホームセンター、令和元年5月に屋久島町本庁舎が新築され、非常に利便性が 高くなっている。
・長峰区の区長は昭和63年3月より泊圭一郎氏が令和元年現在まで22年間務めており、屋久島内で最長である。

参考文献
上屋久町郷土史/上屋久町
町報かみやく/上屋久町
小瀬田の伝統行事伝説方言録/小瀬田愛郷会
区長他、住民の聞き取り