松峯集落概要
世帯数 276世帯 人口558人(令和1年11月末現在)
・ほぼ屋久島の東端に位置し、種子島がよく見える。
・安房と船行という歴史ある二つの集落に挟まれた平坦な地形に位置する、昭和35年に安房より分村した若い集落。
・古くから「マツムネ」と呼ばれていた。事実昭和22年の開拓農業協同組合設立の為命名された当時も実際松が多かったらしく、集落内の 字名にも「松」の文字が島内隋一に多い。
島内他所でも聞くように多く存在したとされる松の木は軒並み見られなくなっている。
・地質的には安房川から流出し、海底に堆積した礫・花崗岩質の砂、火砕流噴出物の堆積層、その下の堆積岩が多く見られる。ごく分かり やすく海崖のある海岸段丘地形。
・土器や石器が出土し、大規模な遺跡群の存在が確認されたことがあるらしいが、未調査に終わっている。その平坦な地形から人的利用は 絶え間なくあったであろうことは想像に易しい。今後の調査が待たれる。
・隣の安房集落は屋久島南部の要となる集落であり、広大な土地が存在する事から鹿児島県合同庁舎・屋久島交通バスターミナルが建設さ れ、屋久杉工芸/お土産屋も立ち並んでいる。かつては安房集落周辺のドーナツ化現象的に人口増加率が高く、島内駅伝でも「明星チーム」は強豪であった。
【文献・資料】
屋久町郷土史第三巻 P407以降