松峯岳参り
概要
・岳参りとは、山の神様を詣でる、島内各集落で行われる山岳信仰行事である。
・松峯地区はもともと安房集落の分村に当たる。安房の参拝対象は太忠岳・中島(権現)岳・明星岳・モイヨ岳だが、現在は最寄りの明星岳に絞られている。
・近年は頂上の石碑建屋の整備等(昭和62年に土埋木集材のヘリを利用し、藤山氏の私財による)も行ってきた藤山創作氏の指導により行われている。また、一般的に登山道とされる神之川林道よりのルートではなく古い船行方面・林道終点からの登山道を使用する。
【令和元年9月23日 事次第】
・朝8時生活館前に集合、藤山創作氏は修験装束にほら貝をもって登場、参加者に自己紹介をする。「今日は法名“仁泉”と呼んで欲し
い」とのこと。
・区よりのお菓子の分配を受け、自動車に乗り合わせて船行区との 境界付近の林道より入山。荒れた林道を登り登山口へ。一般登山道より歩行距離は短くなる。
・8時45分頃登山開始。小雨の滴る天気という事もあり相当数の蛭 に遭遇・吸血される。
・9時45分頃 三野岳(船行前岳)との鞍部へと到着。
・10時50分頃 山頂(地図に標高の記された実際の山頂より150m程南南東地点のポコ)到着
・藤山創作氏主導で山頂石碑に砂・米・酒(焼酎三岳)・塩を供 え、焼香。皆で複数回般若心経を唱える。(般若心経は他の岳参り にはない特色)
・下山後 14時より松峰生活館にて折を用意して直会、解散。
【文献・その他】
屋久町郷土史第三巻P307{安房の岳参り}だが古い風習は現在特に引き継がれてはいない。