小島集落概要

世帯数 93世帯 人口201人 (平成30年11月末日)

・集落の象徴である芋塚山794mのすそと屋久島南端の段丘海岸の間に開けた集落である。
・屋久島としては比較的平坦で、農地面積も大きい。
・温暖な気候に恵まれ、季節風の影響もあまり受けない島内随一の農業適地である。
・縄文期の石器出土があり、6000年前からの生活の痕跡が見られる。
・小島村の歴史初見は1657(明暦3)年頃の屋久島大絵図であ る。
・1708(宝永5)年の神父シドッチ小島(恋泊)上陸は日本歴史の一大記録である。
・古くから山稼ぎと農業で暮らしてきた。
・1872(明治5)年頃、恋泊村を小島村に併合。
・港に恵まれず、漁業は不活発だったが、明治時代以降に一時的にカツオ漁に取り組まれた。
・鈴川からのトンネル導水に取り組まれて1906(明治38)年には十数haの水田が完成し、今につながる稲作の基礎ができた。
・甘藷やサトウキビ栽培もおこなわれてきたが、その後、ポンカン、タンカンの導入や実エンドウなど輸送野菜に取り組まれるようになり、農業を基幹産業として現在に至っている。
・人口の増減をみると、1726(享保11)年恋泊村と合せて50人、1897(明治30)年138人、最大が1960(昭和35) 年の317人、その後1990(平成2年)は159人で、屋久島では人口増減の小さい集落である。
・近年は自然を求めて都市部から移住する人たちもあり、人口は増加傾向にある。

【写真タイトル】
t000001)小島地区全景
t000002)小島地区中心部

【写真コメント】
t000001)屋久島南端の海に面した山裾の小島地区。
t000002)農地も多く人家が集まる小島地区中心部には岳南中学校もある。