小島神社・他
概要
小島神社
・集落の中心にある氏神様で初詣から年越しそばの振舞まで、地域生活の核になっている。
・神社のあるところは古くから「神山」と呼ばれているが、来歴は定かではない。
・菅原道真公をお祀りして「菅原神社」と称し、学問の神様として崇敬された。
・併せて益救神社の配祀神でもある大山祇命もお祀りしている。
・1月25日の行われる例大祭が、地区では最大の行事である。
・境内には、稲作の基礎をつくった水路開削、開田の功労者岩川若松翁の頌徳碑がある。
・ガジュマルの根元のエビス様は、村の中央の井戸にあったマチエビ スと言われている。
・数年前から、境内で青年団による年越しそばの振舞いが行われるようになり、多数の住民が大晦日の深夜に神社を訪れてそばをいただいてから初詣をする習慣が定着しつつある。
*以下、平成30年12月31日年越しそば振舞いの記録
・青年団が境内にテント張り、そばの準備をして住民を迎える。
・大晦日の11時半を過ぎると、次々と訪れる人たちに無料でそばを振舞う。
・参拝客は年越しのそばをいただいて、小島神社に初詣をする。
矢石
・小島地区東の県道沿いに鋭く尖った岩が突き出しており、矢石と呼ばれている。
・屋久島の山の神様で益救神社にも祀られている彦火火出見尊ヒコホホデミノミコトが、モッチョム岳山頂から悪神を射た矢じりと伝えられている。
・矢じりの一部と言われる矢石は原と尾之間にもある。
・この場所に開田の功労者岩川若松翁の頌徳碑があったが、県道拡張で小島神社境内に移されている。
田の神様
・集落東側の田の神山(ヒガイノハーの森)の石が田の神様である。
・田の神様は島内各所にあるが、田の神山と称しているのは小島だけである。
・旧暦9月19日に稲供養の名で稲作農家が田の神様の祭りを行っている。
【資料】
1 屋久町郷土誌第一巻村落誌上
2 屋久島もっと知りたい~人と暮らし編~ 下野敏見 3 区長他聞取り
写真
小島神社正面鳥居![]() 小島神社正面、後ろに小島の前岳芋塚岳が見える。 |
地区の中心小島神社![]() 公民館の向かい側、地区の中心にある小島神社。 |
小島神社鳥居銘板![]() 小島神社鳥居銘板。 |
小島神社社殿![]() 小島神社の社殿。 |
小島神社本殿拝殿![]() 小島神社は、本殿と拝殿がある本格的な造りになっている。 |
小島神社碑![]() 小島神社の碑。 |
境内頌徳碑![]() 境内にある水路開削、開田の功労者岩川若松翁の頌徳碑。 |
頌徳碑水路文字![]() 頌徳碑には水路工事の文字がある。 |
ガジュマルとエビス様![]() 境内ガジュマルの根元に町エビス様がある。 |
境内の町エビス![]() 町エビスは、村の中央にあったつるべ井戸のエビス様と言われている。 |
町エビス像![]() 町エビス像。 |
小島神社清掃![]() 行事など、折に触れて小島神社は住民の共同作業で清掃管理されている。 |
年越しの小島神社![]() 大晦日深夜、年越しのお参りに住民が次々と訪れる。 |
そばの振舞1![]() 数年前から青年団が、年越しそばを振舞っており、恒例に なっている。1 |
そばの振舞2![]() そばの振舞2 |
そばの振舞3![]() そばの振舞3 |
そばの振舞4![]() そばの振舞4 |
初詣1![]() 年越しそばをいただいた人たちは社頭に初詣。1 |
初詣2![]() 初詣。2 |
矢石![]() 集落東の県道沿いにある矢石は伝説の名所である。 |
矢石とモッチョム岳![]() 最後に倒された鬼火焚きから厄除けの笹とカシをいただいて帰る。 |
田の神山![]() 矢石は山の神様がモッチョム岳から悪神を射た矢と言われている。 |
田の神様参道![]() 田の神様参道。 |
田の神様![]() 田の神様は小山の上の石が田の神様である。 |