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海・山・川

概要

・東シナ海を北上してくる黒潮本流は、屋久島に突き当たって東の太平洋に向かうが、その波濤が屋久島最南端の岬である浦崎の岩場を洗っている。
・浦崎に上陸した神父シドッチは、まさに黒潮の道が運んだ文化の使者といえる。
・屋久島の北東部から南西部にかけて隆起による堆積岩の段丘海岸が連なっており、浦崎と山の瀬は代表的な段丘崖の景観である。 ・小島の海岸段丘にはウバメガシの海岸林がよく残されており、山 の瀬海岸の“山”は森を意味しているといわれる。
・屋久島は隆起した花崗岩の山塊だが、小島地区のシンボルであり、岳参りの対象である芋塚岳794mは花崗岩山地の南端である。 ・芋塚岳の裾と海岸の段丘崖の間に広がる緩やかな傾斜地が小島で ある。
・山裾の段丘地形を削って、谷となり海に達するのが鈴岳方面を源流とする鈴川である。
・鈴川は深い渓谷だが、明治末期のトンネル導水により稲作の基礎になっている。
・この水は、近年の畑地灌漑や町営水道の水源にも利用されており、鈴川は小島にとってかけがえのない恵みの川である。

【資料】
1 屋久町郷土誌第一巻村落誌上
2 屋久島の地質ガイド 屋久島環境文化財団 3 区長他聞き取り

写真

屋久島南端浦崎

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黒潮本流が洗う浦崎は屋久島の南端である。

小島海岸

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公民館下の浜と南の小島海岸、一帯は小島浦と呼ばれている。

小島の段丘海岸

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浦崎から望む小島の堆積岩の段丘海岸。

段丘崖の先端山の瀬

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山の瀬の岬は険しい堆積岩の段丘崖の先端をなしている。

ウバメガシの海岸林

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山の瀬の段丘上に広がるウバメガシの海岸林。

芋塚岳と花崗岩山塊

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屋久島の本体をなす花崗岩山地の南端にあたる芋塚岳と奥の山並み。

芋塚岳山頂

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花崗岩の露頭の上にそびえる芋塚岳794m山頂。

里と芋塚岳

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人里のどこからでも見える芋塚岳は小島のシンボルになっている。

小島田んぼと芋塚岳

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芋塚岳を背にした農村風景は農業集落小島を代表する景観である。

鈴川芋塚岳方面

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鈴川と芋塚岳の山並み。

鈴川取水口付近

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集落の上、鈴川の標高130m付近から農業用水と町営水道を取水している。