保食神社夜籠り
概要
・よごもい(夜籠り)には3種類あり、「町えびす」・「二十三 夜」・「保食神社」となる。
・但し、「町えびす」は消滅済み。
・保食神社のよごもいの起源は不明、拝殿に宿泊できるようになった明治7年頃から始まったとも云うが信ぴょう性は低い。
・神無月、全国の神々が年に一度出雲に参集するためその前夜、旧暦 九月二十九日に青年男女が集まり「神様の留守中は私たちが村をお守り申し上げます」と見送りをする。
・月の中間十月十五日には「つつがなく留守をお守り申し上げております」という“留守ごと”と呼ばれる行事(これは現在省略されている)、そしてお迎えとして十月二十九 日に「留守中何もありませんでした」の報告をし一夜を籠り報告をする。※1
という体裁の元実際は若い男女の貴重な出会いの場であった、上の 世代の方々もハメを外していたという。40台の参加者は昔、軽トラの荷台に乗って飲酒運転で隣の集落等へ遠征へ出かけていたという。※ 2
【出典】
※1屋久町郷土史第一巻P1284
※2参加者からの聞き取り
【詳細】
・2017(平成29)年12月16日、6時半から準備、7時開始。
・日付に関して 他の多くの集落は翌日(旧暦の十月三十日)に開催の 所 尾之間のみ旧暦十月二十九日となっている。
・これは郷土史にも記載されている古くからのしきたりのようだが、現場では「神様が返ってくる日付の受け止め方の違い」「以前の青年団長の判断でこうなっ た」と思われているようだった。
・見送りの時は大人数(50人ほど)が集まったとの事だが、お迎え のこの日はあまり声掛けしなかったらしく集まりが芳しくなかった。 二人で開始し、徐々に集まり最終的に10人の参加者となった。
・神様の帰ってくる夜12時にそこにいることが肝心。昔は朝まで飲み明かしたというが、今回は12時で解散とした。