二十三夜祭
概要
・旧暦二十三日の月待(つきまち)行事は全国に広く行われている。
・毎月行っている所もあるが、いちばん多いのは一、五、九月の3回に行っている例とされる。
・尾之間の二十三夜は年に一回、旧暦一月二十三日のみ。
・長く受け継がれる間、時代に沿って祈りの対象が変わってきたようで、カツオ漁の頃は航海安全、トビウオの頃は豊漁祈願、戦時中は 武運長久の願いが込められた。
・そのように由来の良く分からない行事ではあるが、岳参りと並んで最も重要な集落行事と位置付けられている。
・内容としては日の入りにお参りすることから始まり、月の出、日の出を拝むまで夜通しでの酒盛りをする。
・集落では岳参りと並んで重要な行事と捉えている。
【場所・詳細】
・昼間からお供え物、集落内配布用の餅を用意し、18時22分の日の 入りに合わせJRホテルのテラスに集合、日の出を拝む。
・この日2018年3月10日は月の出が2時13分となる。それまで自然休 養村管理センター内で酒盛り。
・会場内には二人、神様役{この二人は岳参りに行った人に限られる}が張られた結界内に常に居なければならないとされ、その隣には 月と太陽をかたどったお餅をはじめ、お供え物が供えられる。
・月の出 を管理センターの屋上から拝み、一部の人はセンター内で睡眠をとる。
・日の出は6時33分。八重岳山興賢寺敷地に集落の人々が集まり拝む。
・その後七時過ぎに町内放送を流す。「二十三夜祭の餅貰いに おじゃーいおじゃーいおじゃーい」
・本来はもち米1合 さく米1合を集め餅をつき各家に配っていた が、現在は一戸200円を回収し、支払った家庭が餅を取りに来る形式 となっている。
・取りに来た家庭に餅を配り、皆で朝食を取り終了となる。