十五夜
概要
・九州中部以南で広く行われ、旧暦8月15日の夜の綱引きを行うが、屋久島では各集落で綱の作り方から綱引きの様式まで様々である。
・原の十五夜綱引きは、郷土史に大きく頁を割いて記述されているが、現在はかなり省略されており、その郷土史の頃以前からも変化を続けているのが読み解ける。
・縄ないに関しても昔は昔なりのやり方があったようだが、今現在は器具を使って当日以前に縄を作っておく。
・綱引きの後は相撲大会。
【平成30年9月24日 一五夜 事次第】
・原のグラウンドで19時前開始。月の神様に奉納した大綱で綱引きを開始する。(龍の様にくねらせて入場等は無い。)
・縄の特徴として「枝」と呼ばれる細い縄が太縄に複数結び付けられており、口説きの際はこれで太縄をぶら下げるようにして揺らす。特に子供にはこの細い紐は持ちやすくて良い。
・口説きに合わせて皆で縄を揺らし、「引けー」の掛け声で綱引きとなる。この「口説き」は郷土史には「おくめの口説き」と載っているが、現状(郷土史に廃れたと書かれている)「鈴木主水口説き」が歌われている。
・県道を挟んで上下、小組合別等でひとしきり綱引きを終えると縄を移動し丸く設置、中に稲藁を敷き詰め土俵とし、相撲を開始する。
・縄が切れるまでやる、もしくは縄を切る等という事は無い。
・相撲は小児から開始し、中学生まで。そこまで本気で戦うものではなく、人数が合わない場合三人で土俵に上がったりもあり。
・この日は雨が降り始めたという事もあり8時前には終了。少し風も強かったがげじべえ祭りで打ち上げられなかった花火を打ち上げて20:00過ぎに終了となった。
【参考文献】 屋久町郷土誌第二巻p198、p200-203