目の神様
概要
・目の神様といった名前の神社は全国に多数あって、眼病の神様として信仰されている。
・高平の目の神様は宮崎の生目神社との縁や、山仕事の人が付近の水で傷ついた目を洗ったら治癒したからという言い伝えもあるが、来歴は定かではない。
・麦生区(麦生村)の管理下にあったが、1958(昭和33)年の高平区成立以降は高平区の氏神様として祀られている。
・麦生区当時の1938(昭和13)年に白アリ被害や台風災害を想定して、木造から石とコンクリートによる現在の姿に改築された。
・祠の脇に、目を治した言い伝えと関わるのか水入れがある。
・最近はSNSに書き込みがあったらしく、観光客が訪れることもある。
*以下、2018(平成30)年7月16日(旧暦6/4)の記録
・目の神様には新しいしめ縄が飾られ、魚と米、塩、お神酒が供えられて1 6 : 0 0頃に区民3 0人余りが参集して、恒例の目の神様の祭礼が行われた。
・訪れた人たちは靴を脱いで神前の石積みに上がり、次々とお参りした。
・参拝の後、目の神様の下に広げられたシートに一同が集い、茹でたトビウオの一夜干しとビールや焼酎、子供達にはジュースとお菓子の宴席になった。
・参拝後の小宴は直会にあたると思われるが、郷土誌では「散財」と記載されている。
・目の神様の祭礼には、子連れお参りする家が多い。
【資料】
1 屋久町郷土誌第二巻村落誌中
2 区長他聞き取り