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船行大杉・オゴソ・ホンジョイン

概要

・船行神社の大杉は人里にある杉としては最大級の杉で、船行区のシンボルとなっている。
・昭和12年の神社の本殿・拝殿の改築の際に伐採したおり年輪を数えて樹齢を調べたところ、600年を超えていたとされている。
・平成10年に行われた日本樹木医会の調査によると「主幹の発達状況、根張り、針葉等外観的にもまた歴史的見地からもすべてヤクスギと判断される」という見解が示されている。
・平成16年2月27日には旧屋久町教育委員会より「船行大杉」として町指定文化財となった。
・境内の大杉は13本あるが、平成5年9月3日の台風13号による 大きな被害を受けた。

・船行集落では葬儀の出棺の際には集落を回った後、「オゴソ」と呼ばれる場所で告別式を行ってから墓へと向かう風習があったが、現在 では集落を回ることはせず、「オゴソ」に行ってから墓へ向かうのみ である。
・「オゴソ」は「御高祖(高祖=遠い先祖)」が由来ではないかと思われる。以前は神社敷地内にあったが、昭和51年に現在の場所に移転された。

・船行共同墓地の道路向いの一段上がった場所に「ホンジョイン」と 呼ばれている墓石があり、偉いお坊さんの墓だと言われている以外の 詳細は不明である。現在は松田昌平氏が手入れを行っている。
・「ホンジョイン」の石には「寛永三年妙法秋月日眼法師 一月十 一日」と彫られている。

【参考文献】
屋久町郷土誌 第三巻集落誌 下
船行大杉説明看板

写真

船行大杉外観

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船行神社に立ち並ぶ船行大杉。

船行大杉説明看板

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船行神社入口にある船行大杉説明看板。

船行大杉1

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境内に立ち並ぶ船行大杉1。

船行大杉2

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境内に立ち並ぶ船行大杉2。

船行大杉3

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境内に立ち並ぶ船行大杉3。

船行大杉4

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境内に立ち並ぶ船行大杉4。

船行大杉樹冠1

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屋久杉らしさのある船行大杉の樹冠部。

船行大杉樹冠2

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樹冠のみを眺めると里とは思えない眺めである。

オゴソ外観1

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オゴソの外観。先祖毎に墓石がある。

オゴソ外観2

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お盆には各家の先祖にお供え物があった。(8月15日 撮影)

オゴソの供物

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オゴソのお供え物。(8月15日撮影)

ホンジョイン外観

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ホンジョインの外観。道路から一段高い場所にある。

ホンジョイン

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花が供えられ、手入れされたホンジョイン(8月15日 撮影)

ホンジョイン裏面

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ホンジョインの裏側。

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