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平地川・船行川・明星岳・船行前岳

概要

【概要】
・平地川(ヒラチガワ)は永久保区と船行区の区境の川である。県道橋の下方に畳20数枚敷くほどのよどみがあり、区民からこのよどみは池とよばれていた。以前「平池川」であったが橋の架け替えの時に「平地川」となったらしく、これは間違いである。竜天上部に源流が あり、河口はカワシン(川尻の意か?)と呼ばれている。中小牧、下小牧の水田の為に上流約10メートルの所に堤防を気づき右岸に水路を掘削し水を引いてた。

・船行川(フナユキガワ、通称フネゴンタン)は船行村の名にちなんで名づけれた、松峰区と船行区の区境の川である。通称のフネゴンタン はフネゴンが船行、タンが谷の転訛したものであり、川幅に比べて谷 が深いためこの名がついたと思われる。源流は明星岳のふもとにあ り、支流にマンルーノカワとナカボウカワがあり、ハマスビンカワ (浜遊びの川)に注いでいる。

・明星岳は標高651メートルの前岳である。現在は安房区が岳参りを 行っているが、以前は船行区も行っていた。鍋山林道の車止めゲート から約2時間で山頂付近へ着く。山頂からやや離れた場所に故藤山幸彦氏が建立した立派な社があり、その中に山川石で作られた一品法寿大権現を祀った石祠がある。石祠の横には同年代とみられる石箱があるが用途は不明である。

・船行前岳は三野岳(ミノダケ)が正式名称とされている標高943メ ートルの前岳である。秋分の日に豊作と安全を祈願するために岳参りが行われているが、戦前は太忠岳、中島権現岳、明星岳、愛子岳にも登っていたが、不幸があった家庭は岳参りに参加出来ないので参加者が少ない年は明星岳から太忠岳と中島権現岳を拝み、ミノ岳から愛子岳を拝んでいたという。ミノ岳山頂の石祠には「三野大権現文化七 年八月吉日建 祈願如意」と刻まれており、西暦1810年に建立されたものである。

【参考文献】
屋久町郷土誌 第三巻集落誌 下
区長他、区民の聞き取り

写真

船行集落

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明星岳の祠から眺めた船行集落。

平地川の上流側

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県道下の平地川の上流側のようす。

平地川の堤防

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導水の為の平地川の堤防。

平地川の水路

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導水の為の平地川の水路。

平地川県道下

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平地川、県道下の様子。

平地川よどみ

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平地川の県道下のよどみ。

平地川の滝

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平地川のよどみ下流の滝。

平地川の滝(縦)

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平地川のよどみ下流の滝。

船行川河口(ハマスビンカワ)

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船行川河口(ハマスビンカワ)のようす。右手が松峰、 左手が船行。

船行川の流れ

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船行川の河口の上流側のようす。

マハマ

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船行川河口、マハマ。

船行前岳・明星岳

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ヤクスギランド線から見た船行前岳、明星岳の山並み。

明星岳船行前岳雪化粧

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明星岳、船行前岳の雪化粧(1月13日撮影)。

明星岳山頂

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明星岳山頂(中央左側)。

明星岳登山道入り口

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ゲートを越えた林道先にある明星岳登山道入り口。

明星岳の祠

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明星岳のやや先のピークにある祠。

明星岳の祠(正面)

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明星岳のやや先のピークにある祠(正面)。

明星岳の石塔

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明星岳の祠は一品法寿大権現を祀っている。

石箱

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祠にある石の箱。神事用と思われる。

船行区全景

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明星岳の祠から眺めた船行区の全景。

船行前岳の祠

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三野大権現を祀っている船行前岳の祠。

船行前岳岳参り

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船行区の船行前岳への岳参りのようす。

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