恵比須様・サラオ様・歯の神様
概要
・古来、漁村で信仰されてきた漁業神。
・鯨などの寄り物を祀ることも多く、南九州では海岸の丸石をご神体とすることが多い。
・漁村が水産物を中心に経済発展し、都市化するにつれてエビスは商売の神に変容した。
・漁村の神として「浜えびす」、都市型の商売の神として「町えびす (村えびす)」が混在する。
<浜えびす>
・現在の港に祀られているえびす様。
・以前、港として利用していたフカバトに祀っていたもの。
・自然石で祀ってある。・トビウオの豊漁を願うえびす様。「トビウオえびす」。
<村えびす>
・末興正寺の横にある。
・商売繁盛、家内安全を願うえびす様。
・集落の古老は「トビウオが豊漁だと6尾お供えした」とのこと。
<サラオ様>
・「村えびす」の隣に祀られている。
・謎の神様。由来不明。
・お年寄りに聞くと「松彦さんが麦生の集落からもらってきた」と言われる。
<大浜えびす>・大浜にあるえびす様。
・カツオの豊漁を祈願した「鰹えびす」。
・木像で魚を抱えている。
<歯の神様> ・椨川河口の防波堤沿いにある(小瀬田側)。
・石組みの中央に祀られている。屋久島御影石。
・「南無妙法蓮華経九品院日種」と刻まれている。
・「歯の神様」として祀られているが、詳細は不明。
【資料】
・屋久島、もっと知りたい(人と暮らし編) 下野敏見著
・屋久島学テキスト
・区長他住民聞き取り