十五夜綱引
概要
・南九州、沖縄で受け継がれてきた中秋満月(旧8月15日、令和1年は新歴9月13日)の行事である。
・大隅、薩摩両半島が盛んといわれるが、屋久島では全集落で行われており、際立っている。
・安房区時代からの古い行事で来歴は定かではないが、昔は安房まで見物に行ったという。
・平野地区では、分離独立した1948(昭和23)年頃から行われるように なった。
以下、2019(令和1)年9月13日の記録
・1 3 : 0 0過ぎ運動場に役員や区民が集まり、カズラを芯としてカヤの小束を巻き込んで綱打ちをした。
・綱打ち作業は、グランド端のガジュマルの枝に渡した棒に掛けて進められた。
・15:30頃には太さ25cm程、長さ30m近い綱が完成し、平野神社前に置かれた。
・とぐろに巻かれた綱の上端を引き出してカヤを顔のように造り、お神酒をあげて月の出を待った。
・夕暮れには多数の住民が集合し、18:00過ぎ月の出に合わせて綱引きが始められた。
・綱引きに合わせて「十五夜のお月様まつりあげて、子供のおかげで綱を引く」と綱引き歌を歌う。
・綱引きの後、綱引きの綱を土俵に子供達の相撲が行われた。
【文献・資料】
屋久町郷土誌第二巻村落誌中
区長他聞き取り